ある一つのこと(2025年3月1日投稿分)

一人の青年がイエスのもとにやってきて質問した。それはとても明快で、的確で、考え抜かれた良い質問であった。彼は答えを求めていた。「、、、永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをすればよいのでしょうか。」(マタイの福音書1916

これは何世紀にも渡って、すべてを手に入れても、すべてを経験しても、何かが欠けていると気づいた人々によって問われてきた問いである。

イエスの答えは簡潔であり、神の戒めを守りなさいというものだった。そして、十戒のうちの6つ、殺すな、姦淫するな、盗むな、嘘をつくな、父母を敬え、隣人を愛せを引用された。この6つは比較的順守しやすいものであることに注目してほしい。

その男がイエスに返した言葉も非常にはっきりしていた。どうやら彼は子どもの頃からこの6つをすべてを守っていたようだ。そして、彼は質問を「何をしなければならないか」から「何が欠けているか」に言い換えた。彼はとても真摯に質問したし、善い人であったが、永遠の命を得るためには、善い人であるだけでは不十分だった。完全な人、キリストにあって新しい人にならなければならなかったのだ。

イエスは彼に言われた。「完全になりたいのなら、帰って、あなたの財産を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を持つことになります。そのうえで、わたしに従って来なさい。青年はこのことばを聞くと、悲しみながら立ち去った。多くの財産を持っていたからである。」(マタイの福音書192122

イエスはルカの福音書92325でもこう述べている。「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。自分のいのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者は、それを救うのです。人は、たとえ全世界を手に入れても、自分自身を失い、損じたら、何の益があるでしょうか。」

その男には一つだけ欠けているものがあった。彼はそれが何であるかをすぐに悟り、とても悲しんでイエスのもとから立ち去った。

私から読者への質問:イエスのために実りある人生を送ることを妨げているものが、あなたに一つあるとしたら、それは何ですか?(実りある人生については、ヨハネの福音書第15を参照してほしい。)

イエスを救い主として受け入れ、イエスにあって新しく生まれた人となろうではないか。そして、(1)自分の人生を振り返り、(2)変えるべき点に取り組み、(3)喜び、そして実り豊かに生きていこう。

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