これは何年も前に教えてもらったものだが、その重要性が衰えたことは一度もない。これは実り豊かなクリスチャン生活を送る鍵である。
次のことをやってみてほしい。平らな面に手を置いて、5本の指を見る。もし何らかの理由でこの中の1本失うとしたら、あなたはどれを選ぶだろうか?輪ゴムを使って、一時的にそれぞれの指を使えなくして、指の機能的価値をみていきたいと思う。
第一指:小指は、指輪をはめる以外、重要度が最も低い指であるように思える。小指を使わずに他の4本の指で何かを拾ってみてほしい。残りの4本の指でだけでも、それなりに機能するはずだ。しかし、小指を使わずに両手を握りしめてみてほしい。小指がないと、こぶしがかなり弱く見える。
第二指:結婚する時には、愛と献身のシンボルとして、この指に指輪をつけるのが伝統である。だから通常はring finger と呼ばれる。薬指を使えないようにして、他の4本の指だけを使うと、手がどのように機能するか試してみてほしい。手の活動範囲は限られてしまい、それなりには使えるが限定的となる。
第三指:中指は他の4本の指を安定させる役割を担っているようで、これは非常に重要なことである。手は、他の4本の指だけで機能しているが、それは著しく制限されてしまう。またこの指は5本の指の中で一番長い指であることに注目してほしい。しかしながら、5本の指をこぶしにすると、すべての指が同じ長さに見える。なぜこのことが重要なのだろうか?その時指はチームとして機能しており、こぶしにも有用性があることがわかる。
第四指:この指は人差し指、またはポインターと呼ばれる。他の4本の指すべてと共に非常によく機能する。実際には先のどの3本の指よりも、多く使われているかもしれない。しかし、他の 3 本の指がなければ、その効果は著しく制限されてしまう。私は「著しく」を強調したい。
第五指:私の考えでは、親指と呼ばれる第5指は単に重要なだけでなく、他の4本の指を正しく使うために不可欠な存在である。今すぐに、親指を使わずに手で簡単なエクササイズをやってみてほしい。他の4本の指は、親指がないとほとんど何もできないことが分かる。しかし現実には、成功するためには、すべての指が他のすべての指に依存している。成功する人は、それぞれの指を最大限に発揮させようとするものだ。
ではここで、キリストのからだの機能におけるそれぞれの指の象徴的意味を説明しよう。
小指はみことばを「聞く」ことの象徴だ。「ですから、信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです。」(ローマ人への手紙10:17)調査によれば、人は聞いたことの5-10%ほどしか覚えていないらしい。
薬指はみことばを「読む」ことの象徴である。「この預言のことばを朗読する者と、それを聞いて、そこに書かれていることを守る者たちは、幸いである。時が近づいているからである。」(ヨハネの黙示録1:3)人は読んだ内容の15~25%を保持することができるようだ。
中指は、みことばを「学ぶ」ことを意味する。「この町のユダヤ人は、テサロニケにいる者たちよりも素直で、非常に熱心にみことばを受け入れ、はたしてそのとおりかどうか、毎日聖書を調べた。」(使徒の働き17:11)人は学んだことの35~50%を覚えていることができるらしい。
人差し指は、みことばを「暗記する」ことだ。そうすることで、神によく仕えること、サタンとその誘惑に打ち勝つことを可能にしてくれる。「どのようにして若い人は、自分の道を清く保つことができるでしょうか。あなたのみことばのとおりに道を守ることです。私は心を尽くしてあなたを求めています。どうかあなたの仰せから、私が迷いでないようにしてください。私はあなたのみことばを心に蓄えます。あなたの前に罪ある者とならないために。」(詩篇119:9‐11)理論上、暗記したことは100%覚えているということになる。しかし、これは理論上の話であり、復習することによってさらに強化することが可能となる。イエスがサタンから誘惑を受けたとき、神の言葉だけを用いて対応したことに注目しよう。
親指は、手の中で最も重要な部分である。それは神のことばを「黙想する」ことを示す。「このみおしえの書をあなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさめ。そのうちに記されていることすべてを守り行うためである。そのとき、あなたは自分がすることで繁栄し、そのとき、あなたは栄えるからである。」(ヨシュア記1:8)この節の「行う」というキーワードに注目してほしい。「ドアの外に立つことは、ドアの中に入ることではない」という古い格言を思い出そう。
適用:あなたの手を見て、それぞれの指の象徴的意味について考えてみてほしい。自分の強みを見極めて、弱い点を補おう。そして神を探求することに邁進しよう。